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女性整形外科医のキャリアについて

女性医師ですが、整形外科医として働き続けられるかどうか不安です。

 女性医師であっても、整形外科医としてずっと働き続けられます。
 現在、講座に在籍中の女性医師は7人います。そのうち、3人はそれぞれ脊椎外科医、股関節外科医、手外科医として、専門分野を持って、大学附属病院の専門外来での診療、手術、病棟業務等を男性医師と全く遜色なくこなしております(むしろ、看護師さんからの評判は、男性医師以上です)。1人は、大学で研究を行っており、さらに大学院生の研究指導も行っています。また、1人は、関連病院で勤務し、幅広く整形外科診療を行っております。残りの2人は、現在整形外科専攻医として、整形外科の様々な分野を広く勉強中です。
 このほかに、1990年以降当講座に入られて、現在は医局を辞められた女性整形外科医が4人いらっしゃいます。1人は、福島県内の病院で外来勤務されています(小児整形外科の専門医として大学附属病院の専門外来のお手伝いもしていただいています)。もう1人は、福島県内で整形外科医院を開業されています。残りの2人は、ご主人の仕事の都合上、他県に移動されてしまいましたが、現在も整形外科医として地元の病院に勤務されています。

 以上のように、当講座に在籍された女性整形外科医11人全員が、みな整形外科医として現役で働き続けています。転科されたり、医師として今は働いていなかったりという方はおりません。
 整形外科の診療内容は、一般外科や他の外科系診療科のように手術ばかりでなく、外来診療や保存療法も大きな比重を占めています。従って、手術をしなくとも、あるいは病棟業務を行わなくとも、午前中だけ、外来業務だけという働き方ができるという特徴があります。

 女性医師のみなさんは、結婚・出産・育児などの家庭生活と仕事との両立に悩み、果たして整形外科医としてずっと働き続けられるかどうか不安もおありかと思います。私たちは、どこでも働けるような幅の広い知識や技術を習得できるような教育とトレーニングを提供し、さらに個々の事情に応じて勤務先や勤務時間を調整しております。従って、女性医師であっても整形外科医としてずっと働き続けることができます。